疲弊日記
大きく深呼吸をした。
外から笑い声が聞こえてきて、ああ暖房をつけていなかったなあ。と寒かったことを思い出す。
仕事から帰宅して、すぐさま毛布へ飛び込む。携帯から早口でおすすめのご飯屋さんを紹介する映像が流れ、それをスクロールで上へ上へとめくる。
いいねを押しながら、
私は自分のいいね欄を見返すような余裕さは持ち合わせていない。とか考える。
こういうところにきちんと行ける人たちは心に余裕があるのだよと、つまらない本当につまらない仮説を立てて自分の無能さをエンタメにして、直視しないようにして、安心する。私には心の余裕がちっともない。
特に今週は頭の中に隙間という隙間が見当たらない次第で、会話という会話だってままならないのだ。
そういうことだから、今週はずっと仕事が詰まっていて、誰からの連絡も見ることができないでいた。
私は仕事の合間の、本当に束の間の、眠る時間を作るために、退社した後はコンビニでおにぎりを買って歩きながら食べている。
せめてもの自分への慰めに、店員さんへ
このおにぎりあたためていいですか。とお願いする。
あたたかい食べ物は愛に通じているのだ。
始発電車を待っているとき、
大抵わたしたちは昨日の古さを引きずっているよな。
瞼が重たい。目の奥が首筋の方から引っ張られているみたいだ。
隣にお風呂の匂いがする女の人が座った。実家を思い出す。また気が緩む。眠たい、
今日は、というか昨日は日曜日出勤をしていてこれから12連勤が始まろうとしている。さすがに休みたい。
■
大きな船に好きな生き物をたくさん乗せて遠くへ行きたい。
私が王様でいたい。
私は死にたい、訳ではなく社会から逸脱したいだけだったのだろうか?
プレイリスト、中学生の時に聞いていた曲を聴いていると私の狭い世界を思い出すね。
幸せは過去にあるというけど、いちばんの不幸も過去にある。
机の上に駆られた、死ね。もう、私、生きてても良い。
■
殺せ殺した殺された。
亡骸を抱いて眠る。いつか全ては灰となる。
※※※
やわらかい毛布で眠る
いつか全ては熱となり、優しさとなり、愛となるはずだから
安心して眠ってほしい
懺悔
昔嫌な目にあって、記憶に残り続けて悔しくて苦しいことを書きます。
心の整理がしたいだけだから読まなくてもいいです。
大学生の時、バスで待ち合わせ場所に向かってた。
そこそこバスの中は混んでいたけど、別のバスを待つほどではなくて、
他の乗車客との兼ね合いで入り口付近に立っていた。
私の後ろには男性が立っていて、
まあもしかしたらよくある話かもしれないけれど、首筋にずっと息を吹きかけられながら体を擦り付けられていた。
あの時、ちゃんとその人のことを怒れたらと、いまでも何回も思い出してしまうし苦しくなるし息ができなくなる。バスに乗るたびに何回も何回も思い出してしまう。
その時は頭が真っ白になって、勘違いだったらだとか、
手足の力がスッと抜けて震えていて、声も出せるような状況じゃなかった。
前に逃げても逃げても後ろからついてきて、
どうしたらいいかわからなくなって苦しかった。
人がある程度空いてきて、バスの後方に逃げられる状況になってやっとの思いで逃げ出してバスの後ろに逃げてきた。
ほっとした。、もう嫌な思いしなくていい。と思った時、
その男性は、別の女性に同じことをしていた。
衝撃だったし、絶望だった。
私が逃げたせいで他の人が同じ目に合っている。
たすけなければいけない、助けないときっと私が動かないと誰も動けない。
だけどもう私にはそういう心の余地もなくて、足は動かなくなっていたし、
冷や汗をかき続けていたし、
ごめん。嘘です。これは全部言い訳だ。普通に怖くて助けられなかった。
俺って最悪かもしれん。悲しみや苦しみを理解していたのに何も出来なかった。
バスから降りたら、その男性も降りて
そのあと友達と合流するまでずっとついてきて地獄だった。
どうして私たちはこんな地獄で生きていかなくては行けないんだ。
どうしてこんなにも打ちひしがれなければいけないんだ。
苦しい、被害に遭った女性が同じように苦しんでいたらと思うともっと苦しい。
これは懺悔だ、、誰に見せたって報われはしないし、全部私が私の罪悪感を、罪の意識を薄れさせたいだけのマスターベーションだ。
ごめんなさい。読んでくれた人はありがとう。ごめんなさい。