疲弊日記

 大きく深呼吸をした。

外から笑い声が聞こえてきて、ああ暖房をつけていなかったなあ。と寒かったことを思い出す。

 

 仕事から帰宅して、すぐさま毛布へ飛び込む。携帯から早口でおすすめのご飯屋さんを紹介する映像が流れ、それをスクロールで上へ上へとめくる。

 

 いいねを押しながら、

私は自分のいいね欄を見返すような余裕さは持ち合わせていない。とか考える。

こういうところにきちんと行ける人たちは心に余裕があるのだよと、つまらない本当につまらない仮説を立てて自分の無能さをエンタメにして、直視しないようにして、安心する。私には心の余裕がちっともない。

特に今週は頭の中に隙間という隙間が見当たらない次第で、会話という会話だってままならないのだ。

 

 そういうことだから、今週はずっと仕事が詰まっていて、誰からの連絡も見ることができないでいた。

 私は仕事の合間の、本当に束の間の、眠る時間を作るために、退社した後はコンビニでおにぎりを買って歩きながら食べている。

 

 せめてもの自分への慰めに、店員さんへ

このおにぎりあたためていいですか。とお願いする。

あたたかい食べ物は愛に通じているのだ。

 


始発電車を待っているとき、

大抵わたしたちは昨日の古さを引きずっているよな。

 

瞼が重たい。目の奥が首筋の方から引っ張られているみたいだ。

隣にお風呂の匂いがする女の人が座った。実家を思い出す。また気が緩む。眠たい、

 

今日は、というか昨日は日曜日出勤をしていてこれから12連勤が始まろうとしている。さすがに休みたい。